【対処法B】「許せない」という自分の自然な感情を肯定

女子ボスから日常的に言葉や精神的な暴力を受けていると、

「自分の努力が足りないから注意される」
「もっと仕事ができるようにならないと……」

と自省し、「許せない」「憎い」「悔しい」と思う気持ちを押し殺してしまいます。

川村佳子『「女子ボス」のトリセツ』(フォレスト出版)
川村佳子『「女子ボス」のトリセツ』(フォレスト出版)

さらに、「自分が甘えているからではないか」といった根拠のない精神論から抜け出せなくなり、自分を責め続けている人もいます。

暴力下(精神的な暴力も含む)に置かれたときは、多くの人がそうなってしまうものです。一度、そういったネガティブな感情を、押し殺すことなく、きちんと見つめてみてくだい。

「私はあの人を許せない」
「傷ついている」
「なんてひどい上司だ」

と理解し、自分の感情を見つめて、自分の味方になることが大切です。そして、その自分の自然な感情を許してあげてください。

自分の感情を見つめるときには、我慢していた自分の気持ちに気づき、涙が出てくるかもしれません。悔しさや怒りで、大声で叫びたくなるかもしれません。

でも、それでいいのです。

それも自分の大切な一部と思い、しっかり受け止めてあげてください。コントロールする必要があるのは「行動」だけ。「自分の感情」は決して否定しないと心得ることが、自分の「心を守る第一歩」です。

★ポイント 自分の自然な感情を肯定し、自分の胸に○を描くイメージを持つ。