検索エンジンは個別の戦術や特定の回答を得るのに効果的

検索エンジンの用途は、特定の目的(調べたい事象)に対して答えを求めることにあります。稼ぐための全体的な見取り図や考え方を得るのには向いておらず、どちらかというと個別の戦術や、特定の回答を得るために効果的と考えるべきです。

自分自身の思想を深めたり、モチベーションを上げたり、特定のテーマを概括的に学ぼうとする場合は、本やオンラインコミュニティ、場合によってはSNSなどのほうが有効なケースが多いです。大まかな方向性や行動を決めていくのには、万人に当てはまる正しい回答はありません。自分自身の今まで身につけてきたスキルや経験、現在の興味関心やモチベーションなど、さまざまな要素の掛け合わせの中で選択していく必要があります。

このような、答えのない大局的な部分の学習には、特定のテーマについて深く多面的に論じられている書籍のほうが向いています。また、特定の人の考え方に触れたりやりとりするという点では、SNSやオンラインコミュニティなども効果的でしょう。

検索エンジンの本領発揮は、大まかな方向性が見えた段階で、個別の詳細な手段や情報を調べていく部分にあります。

検索エンジンが表示順位を決定する仕組み

検索エンジンをより有効に活用するために、少し回り道になりますが、検索エンジンがどのような仕組みで検索結果を表示しているのかを考察してみます。

私たちがGoogleやYahoo! JAPANの検索窓に調べたいキーワードを入力すると、ほんの一瞬で検索結果(回答となるWebサイトの候補)が表示されるようになっています。なぜ一瞬で結果が表示されるかというと、Googleのクローラーと言われる検索ロボットが、世界中のWebサイトを事前にスキャンし、Googleの膨大なデータベースに情報を登録しているからです。その大量のデータベースの中から、検索されたキーワードごとに適切な順位をつけて、検索結果が表示されます。

検索結果のランキングはどのようになっているのでしょうか。Googleの検索アルゴリズムは完全にブラックボックスになっており外部には公表されていませんが、おもに次の3つの要素が上位表示に影響すると言われています。これを知ることで、私たちが検索結果経由で見つけてくるWebサイトに「どのような傾向のバイアスがあるのか」が理解できます。

①外部サイトからの参照
②サイト内部の構造
③Webサイトのコンテンツの良し悪し

1つずつ見てみましょう。