【Bさん】うちは終末医療がメインなんだけど、お金のある家だと、家族が面倒見たくないから、とりあえず病院に入れて放置。ろくに見舞いに来ない家族って結構いるんだよね。

Cさん「利用者からセクハラされて困ります。」
Cさん「利用者からセクハラされて困ります」

【Cさん】かわいそうに。ご家庭にもいろいろ事情があるんでしょうけど、ひどい話ですね。

【Aさん】姨捨山うばすてやまじゃないんだから。

【Bさん】それで死期が近いと感じると、病院に相続や財産目当ての家族が、ハンコを求めてしょっちゅう通ってくるのよ。

【Aさん】ひえ〜露骨! 生々しい。

【Bさん】今まで全然見舞いに来なかったのに、突然見舞いの回数が増える。介護士同士で「あれ、遺産だよね。そんなにいっぱい持ってるのかしらね」って噂してます。

【Cさん】相続って本当大変ですよね。後妻と愛人が乗り込んできて揉めるとか、ときどき聞きます。

【Aさん】うわ、モテる男って罪だな。

男の人の存在がとてもありがたい

【Bさん】あ〜日々の業務で膝が痛い。グルコサミン飲もうかな。

【Aさん】僕も、腰やっちゃったことあります。

【Cさん】介護って力仕事ですよね。体の大きい利用者を起き上がらせて、お風呂に連れて行くのも一苦労。

【Bさん】寝たきりの患者だと、床ずれを防ぐために定期的に寝返りをする必要があるの。ただゴロンとさせればいいんでしょ? と思うかもしれないけど、体が大きい人だと1人では無理。複数で対応する。

【Cさん】あれ知ってますか? 介護する人の体に装着して、補助するロボットみたいなやつ。

【Bさん】ニュースで見たことある。

【Aさん】あれ、ぶっちゃけ役に立たないよね。

【Cさん】わかります! 意味ないですよ。介護士の意見はほぼ一緒だと思う。

【Aさん】まずロボットを使いこなすまでに時間がかかる。介護士って60代以上の人も案外いるから、メカが苦手な人もいっぱいいるしね。

【Cさん】現場は、次から次へお風呂に入れなきゃなんだから、そんなことしてる時間がないですよね。開発者には悪いですが……。

【Bさん】やっぱりね、人を扱うんだから、人の感覚が一番。ロボットがたくさん開発されたとしても、人の手を介さなくさせるなんて、無理だと思うな。

【Cさん】介護の現場って、やっぱり男の人の存在がとてもありがたい。

【Aさん】いやあ、ありがたいと言ってくれるのは嬉しいのですが……。

【Bさん】どうしたの?

【Aさん】僕が以前いた施設では、同僚のおばちゃんたちの人遣いが荒くて。若干トラウマです。

【Cさん】えー!

【Aさん】力がいる時に、僕のこと呼び捨てして「おい、○○! ちょっと来い!」みたいな感じで言ってくる。人だと思ってないっす。僕はガラスのハートの持ち主なんですよ!