太っている人は「糖質中毒」
実は、太っている人は、たいていが糖質中毒です。彼らはみんな健康のために痩せたいと思っています。でも、中毒状態のために糖質摂取がやめられないのです。意志が弱くて食べてしまっているわけではありません。
では、どんな食べ物が血糖値を上げるのでしょうか。それは、消化の過程でブドウ糖に分解される糖質です。砂糖はもちろん、ご飯やパンなど「炭水化物」と呼ばれるものも糖質です。
中でも一番悪いのは、清涼飲料水、缶コーヒー、ジュースなど液体の糖質です。液体の糖質は噛んで消化する時間が必要なく、あっという間に血液中に吸収され、血糖値をドカンと上げます。血糖値が上がれば、それだけ太ります。
次に、砂糖の入った甘い食べ物です。和菓子やケーキ類のほか、甘いパンもここに含まれます。
精製された炭水化物の摂り方は要注意
そして、白いご飯や白いパン、うどんなど、精製された炭水化物です。炭水化物は消化の過程ですべてブドウ糖に分解されてしまいますから、白いご飯を食べるのは、砂糖をなめているのと同じなのです。
だから、炭水化物は量をたくさん摂らないようにし、ご飯なら玄米や五穀米、パンや麺類なら全粒粉からつくられたものを選んでください。というのも、そこには食物繊維が含まれているので血糖値の上がり方が緩やかになるからです。
一方で、糖質が少ない食べ物に関しては、太ることはないので大いに楽しんでOKです。糖質が少ない食べ物の代表は、野菜、肉、魚、卵、豆腐などです。
一部、カボチャやジャガイモなど、野菜の中には糖質が多いものもあり、これらを食べると太ります。しかし、脂ののった肉や魚はいくら食べても太りません。カロリーは高くても、ほとんど糖質が含まれていないから太りようがないのです。
さらに、こうしたものを一緒に摂ることで、同じ炭水化物を食べても、血糖値の上げ方を緩やかにし、肥満を防ぐことができます。