ITについて「私は門外漢」という人は多い。だがビジネスやプライベートを問わず、その恩恵は素直に享受するほうが賢明だ。知らないと損をする基本用語と注目のキーワードを押さえておこう。

ITによってもたらされるメガトレンドで押さえておくべき最も大きな変化は、「クラウド化」だ。これは、手元のコンピュータでしていた作業を、ウェブでつながった外のコンピュータで処理しようという考え。これまで大きなアプリケーションを動かすには、ソフトを自分のパソコンにダウンロード、インストールしなければならなかった。それがウェブ上で動かせるようになったわけだ。だが、私たちが押さえておくべきことは、クラウド化による処理・伝達の変化だけではない。ビジネスのシームレス化だ。

これまで企業は、オフィスがあり、そこに社員が集い、一緒に業務を進めるのが当然とされていた。ところがクラウドの時代には、そういったワークスタイルである必要がない。ウェブに繋がったパソコンがあれば、いつでもどこでも仕事ができる。

クラウド化の本質は「会社・社員の消滅」ではないだろうか。極論かもしれないが、場所を選ばずに仕事ができるなら、オフィスどころか会社組織を維持する必要もない。プロジェクトごとに必要とされる人員が集合離散を繰り返せばすむ。企業としても、オフィスを持たず正社員も激減すれば、多額の経費削減に繋がるのでメリットだらけだ。