自分の人生を自由に思い描いてみよう
「だからこそ」に対して、この解釈をする時は「きっと」という一言を頭に思い浮かべよう。決意や確信、強い要望などを表す言葉だ。
「今はA、きっとこの先はB」
今はAという現状だけど、きっとこの先Bが待ち受けていると、自分の心の声を導いてあげる。
紹介した言い換えの例で言うと、「きっと」の先は、金曜日の夜のビールかもしれないし、勤めている会社の勢いのある姿かもしれないし、シンデレラストーリーを駆け上がる自分自身かもしれない。
映画やテレビの主人公は、大変なことや困難が待ち受けていても、なんとかしようとするし、実際なんとかしていく。
自分を物語の主人公だと想像してみる。不安や心配事が生まれたら、むしろそこがドラマのはじまりだ。この先を自由に思い描いてみよう。
なんだかんだ言って、人間はその時々で最良の選択肢を選んで幸せに向かっていく。
そう信じてみるだけでちょっと気分は変わるかもしれない。
言い換えたり、この先を解釈したりすることで、日々の迷いや憂いも、心の引き出しにしまっておけるようになる。そして、この先に見つけた思いは旗となり、そこに向かう目印になる。この考え方が、つらくてもこらえてがんばっているあなたの日々の支えになれたらと思う。
2008年、慶應義塾大学経済学部を卒業し、電通入社。人事局に配属されるも、クリエーティブ試験を突破し、入社2年目からコピーライターとして活動を開始。「今でしょ!」が話題になった東進ハイスクールのCM「生徒への檄文」篇の制作に携わる。著書に『待っていても、はじまらない。ー潔く前に進め』(弘文堂)、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社)、『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。