不安ごとから見つかる“一筋の光”

①現状を前向きに言い換えて解釈する

物事には裏と表がある。

今自分が抱える不安や心配事。

世界のすべてがそれ一色に思えてしまうけれど、そんなことはない。

その逆が必ずある。

カードを裏返すように、違う見方をしたら何があるのか思いを巡らせたい。

一つ目の解釈の仕方は、現状を前向きに言い換えて解釈する方法だ。

たとえば「恋人と別れる」だとこのようになる。

恋人と別れる→それぞれが独り身(ソロ)になる→ソロ活動→独立記念日

「独立記念日」という言葉に惹かれるのは、前向きな解釈がそこにあるからだ。このように、不安や心配事から見つかる一筋の光を、強がりでもいい、探して、見つけて、言葉にしてみよう。

神秘的なドアに輝く光
写真=iStock.com/gremlin
※写真はイメージです

前向きに解釈する言い換え例8つ

それでは、この方法での8つの言い換えを紹介する。

予定のない夏→想像の旅路
オンライン就活→交通費0円
気持ちがうまく伝えられない→もどかしさの理解者
キャリアの停滞→飛ぶためのしゃがむ時間
STAY HOME→FAR MEETS
下宿かつ自粛のため友達にも会えず独りぼっち→一人じゃない、自分と一緒に暮らしてみよう
他人の目が気になる→セルフプロデュースが上手い
ずっと在宅で肥えてしまった→ぜんぶ包容力になります

「だからこそ」は、現状を前向きにする魔法の言葉

うまいこと言うなと思うのは、その言葉があることで気持ちの方向性が定まる感じがするからだ。

コロナ禍でどこにもなかなか行けずに予定もつくれないもどかしさを「想像の旅路」と言うことで、一冊の本に手が伸びるかもしれないし、映像コンテンツを楽しもうと気持ちを切り替えられるかもしれない。

「STAYHOME」の日々だけど、オンラインにつなげば「FARMEETS」、距離を超えた出会いがつくれるとも言える。

プライベートでも、仕事の現場でも、うまいことを言うのは大切だ。その解釈がやり場のない気持ちに行き先を見つけてくれる。

現状を前向きに解釈する助けになるのは「だからこそ」という接続詞だ。

「今はA、だからこそB」

Aという不安・心配事があった時に、「だからこそ」という接続詞を後につづけてみよう。その言葉が力強く引っ張って、そしてつなげてくれるのは、その真逆にある前向きな現実Bだ。

どうしようかなと思った時こそ、「だからこそ発想」を。

この接続詞を頭の中で泳がせてみてほしい。

チャップリンの名言に重ねると、クローズアップは悲劇だけど違う角度からカメラをのぞけば、もしかしたら良いこともあるかも? という捉え方だ。

次は、チャップリンの言葉通り、ロングショットで見た時にどう言い換えることができるかを紹介していく。