会社勤めに飽きてしまった
周囲の人の助けと住みやすい環境も相まって、忙しい日々を駆け抜けることができた郷田さん。4人目の子どもの妊娠を機に起業を決意するわけですが、その時の心境はどんなものだったのでしょう?
「ちょうど上の子が小学校に入るタイミングでもあったので、何かあった時に家と職場が離れていると、ちょっと不安だなという思いがありました。それと、10年弱同じ会社にいたので環境も変えたいなと感じて。起業はそのオマケぐらいの感覚です」
もともと女性の働き方やキャリア形成には関心があったと言う郷田さん。ちょうど女性活躍が注目され出した時期で、さまざまな条件が重なり、起業後も順調にビジネスを成長させることができたのです。
*宝島社の月刊誌『田舎暮らしの本』2月号、「2020年版 第8回 住みたい田舎ベストランキング」
文=山脇 麻生
東京大学法学部卒業。NTTデータ、監査法人系コンサルティング会社を経て現職。企業に勤めながら3人を産み、産休・育休・時短勤務を取りながら現場のコンサルタントとして事業計画策定、経営改善、金融機関対応などを行う。4人目の出産を機に、夫が経営する福祉・医療ソフトウェア開発・販売会社ヴィンテージに転職。ほぼ同時期にVIコンサルティングを起業し、女性活躍・女性起業支援・働き方改革などをテーマにコンサルティング・研修・講座企画運営などを行う。2018年にヴィンテージ取締役就任。