――昨年4月、日本興亜損保は損保ジャパンと経営統合し、NKSJホールディングスが誕生しました。日本火災と興亜火災の合併からちょうど10年。6月、日本興亜損保の社長に就任した二宮さんは、これまでをどう総括しますか。

保険事業にとって多くの課題が顕在化した10年だったと思います。まず株式市場の大幅下落などの影響もあり、赤字決算となった年もあり、台風や集中豪雨の多発、東日本大震災の発生という自然災害の大規模化にも見舞われました。また損害保険に限りませんが、保険金の不払いや支払い遅延問題も発生しました。

こうしたことに対して、リスク管理の高度化や内部統制を厳格化するのは当然ですが、そのうえで、お客様目線の徹底という基本に立ち返る必要があると感じています。保険業界はもともと規制業種でしたから、マーケティングやお客様ニーズの把握は不得手なほうです。しかし今後は、お客様の信頼を得てはじめて成長を語れるのだ、ということを肝に銘じていきたいと思います。