新型コロナウイルス災禍をきっかけに、副業を始める人が増えています。副業に詳しい週末起業家の藤井孝一さんは「コロナ前と後では、ニーズが全く変わってきた」と話します。コロナ後に衰退する副業、反対にはやる副業についてお聞きしました。これから副業を考えている人は、業種選びの参考に。
ビジネスウーマンがノートパソコンを使いながら、メモ帳に書き込み
※写真はイメージです(写真=iStock.com/apichon_tee)

これから伸びるのはビジネスの専門家

みなさんがご存じのように、今回の新型コロナウイルス感染症問題で、イベントはすべて中止となり、飲食業や観光業などが大きな打撃を受けました。こういった業種は副業どころか本業としても厳しい。今はあえて手をつけないほうがよいでしょうね。

たとえば、これまで人気だった飲食業、結婚式の司会やミステリーショッパーなどイベント系は今後、やりにくくなることが考えられます。また一般の民家を旅行者に貸す民泊ビジネスも活況でしたが、これから参入するには適さないでしょうね。

一方、これから伸びる副業は、マーケティングや財務など専門知識を活かしたビジネス系。そういった専門知識を持っている人を求めている法人も多いので、副業を始めるなら、こういった本格的な業種を積極的に探すとよいと思います。

副業や起業を始めるために、新しいスキルを身に付けようとしたり、資格を取得しようとする人も多いのですが、それでは時間がどんなにあっても足りません。まずは自分の中にある専門性に目を向けましょう。

とはいえ、なかなか自分の持っている専門性というのは自分ではわからないもの。自分にはどんな能力があって、どんなサービスを提供できるのか、まとまった時間をとってじっくりと考えてみることが大切です。