自分の専門性が見つかる3ステップ

ステップ1:自分の経験を書き出す

まずは自分のこれまでの経験を紙に書き出してみましょう。きれいなフォーマットにする必要はありません。殴り書きでもいいので、学生のときはこんな勉強をし、社会に出たらこんなことをやったというのを、どんどん書き出していきましょう。

仕事面(業種、職種、顧客、人脈、資格、スキル等)だけではなく、趣味や関心があること、挑戦したいこと、地縁や血縁などの人間関係なども含めて、これまでの自分を棚卸しするのです。自分ではその価値に気づいていないかもしれませんが、これらのすべてが、あなたがこれまで培ってきた貴重な稼ぎのネタとなります。

書くときは、なるべくまとまった時間を確保して静かな場所で書くこと。細切れ時間でやろうとしても、なかなか進みませんから、休日や長期休暇に部屋にこもるなどして書くのがおすすめです。

ステップ2:得意分野を編集する

紙に書き出しているうちに、自分の強みやセールスポイントが見えてきます。それを専門分野につなげて編集していくのが次の作業。それを今の社会と照らし合わせて、どう企業の問題を解決できるかを考える。そこまで落とし込むことが大事です。

ステップ3:センスのいい肩書をつける

自分にしかない専門性が見つかったら、肩書を考えましょう。どうやったらお客さんが来てくれるか、マーケティングの側面から考えるのです。

たとえば「税理士の資格があるから、副業で税理士をします」という話がよくありますが、本業で税理士をやっている人はごまんといるわけです。ですから、そういう人たちに太刀打ちするには税理士の肩書だけでは難しく、なかなか仕事がもらえません。

副業として仕事を獲得するには、税の知識を活かした“節税コンサルタント”など、ちょっと肩書を工夫してみることが必要。新しい仕事を創る気持ちで考えるのがポイントです。○○コンサルタントなどと名乗るのは気後れするという方もいるかもしれませんが、思い切って名乗ってしまうことで、身が引き締まるとともに見える景色が変わるのを感じるはずです。