⑦部下の1日をリセットさせる
何か問題を抱えたまま仕事が終わらず悶々とした状態で、果たしてゆっくり休むことができるでしょうか。
夕方、部下の仕事が終わらなかったり問題が発生したりしたとき、そのままにしておくと部下は悩んだままプライベートの時間に入ります。すると安心して休むことができません。そして、これが続くと心の病になってしまいます。
では、どうすればいいのか。例えば、みんなの前では言いづらいことを吐きださせるように、夕礼後に個別のミーティングを設けます。普段なら職場で上司に気軽に相談できることもリモートワークでは遠慮がちになります。
上司のあなたは、部下からあがってくる悩みを聞き、一緒に考えます。このときは「私たちは、どうしたらいいだろう?」「今回の場合、AとBのどっちがいいと思う?」の問いかけで考えさせます。そして、上司のあなたが最終的に部下のやることを決めて、「これでどうかな」と同意をとります。
一方、部下同士のトラブルなど、部下の手に負えない問題は、「それは私が預かる」と伝え、部下の問題から上司の問題へ変えてあげましょう。
最後に「お疲れさま」の一言を言って、部下が気持ちに区切りをつけられるようにします。これなら部下も安心してゆっくり休むことができます。
この7つのポイントさえ押さえておけば、リモートワークは目的・目標を達成する新しい働き方になります。最初は問題が発生するかもしれませんが、その問題を解決したとき、最強のチームが誕生し、上司のあなたは器をさらに広げ、信頼される慕われ上司となるでしょう。
「人の可能性を最大化させ、日本を再び世界のリーダーにする」という未来実現のために、全国の企業に対し「会社の未来を担う次世代リーダーを育成する」ための活動を行う。また、一部上場企業で35年間、3000人以上の作業員やスタッフを指導した経験やエピソードをもとに、強い組織をつくるためのメソッドを、研修や書籍、自身のブログなどで発信している。