④仕事の締め切りを設け緊張感を持たせる

仕事に期限がないことで、つい後回しにしてしまったことはないですか。人はX‐Day(期限)がないと目先の業務ばかり優先してしまいます。だから、どんな仕事にも期限を決めて取り組みましょう。

部下が自主的に期限を決めてくれればいいですが、もし、決められないようならば、上司のあなたからこの日ではどうかと問いかけ、最終的には部下に決めさせてください。ここで大事なことは、期限を決めて部下に緊張感を持たせることです。上司の強制で部下を縛ってはいけません。そのためには、もし期限を守れなかった場合でも、「ダメじゃないか!」と叱るのではなく、部下に決めさせてください。さらに、「なぜ?」ではなく、「何があったの?」と理由を掘り下げて問題を解決していきましょう。

X‐Day(期限)を決めることは、時間の目的地みたいなものです。間に合わなければ、その都度修正していきます。ただし、お客様に迷惑がかかる場合には、部下の能力に合わせて余裕をもって期限を設定してください。

⑤言葉と心のキャッチボールをする

オンラインの会話では、相手と自分のどちらが先に話せばいいのかわからなくなってしまいがちです。

そこで、まずは「上司が質問を投げかけて部下が答える」という順番を作ってみましょう。

上司ばかりが話していては、部下は話すことができません。部下が話しやすいように、「○○さん、そうだと思わない?」の質問言葉や、「そうだよねー」というような共感言葉を使ってみましょう。

他にも「話していいよ! 話してみて!」と、手を使ったジェスチャーで話すタイミングを伝えます。話している途中でも「聞いているよ! え、そうなんだ!」と頷きながら、共感や驚きなどをジェスチャーで表現します。オンラインでも、質問言葉や共感言葉、そしてジェスチャーを使って話しやすいようにして、部下の音声が途切れないようにしてあげましょう。

これは、部下と「言葉と心のキャッチボールをする」イメージです。「言葉と心のキャッチボール」はオンラインだけでなく、直接会ったときも大切なので忘れないでください。部下の笑顔が100倍になります。

また、部下の沈黙を恐れないでください。沈黙は考えている時間です。部下が発言しようとするまで待ってください。もし、これは長いなと感じたときは、「○○さん、どう?」と優しく問いかけます。ミーティングの際、オンラインでは全員の顔が見えていますので、何か言いたげな表情や手が挙がりそうな仕草を察知して「○○さん、どうですか?」と指名してあげることも必要です。上司は沈黙を恐れず、部下に考えさせ、タイミングを見て発表させることが重要です。