⑥1日1回、不定期なコンタクトを

人は誰かから見られていないと怠惰になり、誰かと一緒にいないと不安になる傾向があります。リモートワークは、まさしくこの状態です。

朝礼や夕礼で始業と終業の時間管理はできますが、その中身については部下の自己管理に任せることになります。部下を信じることが前提ですが、怠惰にならないように上司から不定期なコンタクトをとるようにしましょう。いつくるかわからない上司からのコンタクトは、部下に緊張感を持たせます。この緊張感が怠惰になるのを防いでくれます。

ただ、コンタクトの内容は部下を責めるためのものではありません。メールで済みそうなことでも、オンラインで対話します。ブレイクタイムも兼ねて、上司から雑談をしながら部下の在宅勤務の環境や生活状況などを話してみましょう。緊張感ばかりでは心が折れてしまいます。

部屋の環境や食事のことなども聞いて、できるだけいい環境にすることや健康的な毎日が送れるようにアドバイスしてください。

人はつながりの生き物です。話をしないと「上司は何を考えているのだろうか? 自分はこれでいいのか?」と疑心暗鬼になってしまいます。あくまでも部下の話を聞くことが前提で、上司のあなたも「自分はこんなものが食べたい」とか、「こんな映画がよかったよ」など、プライベートの話をして部下の話を引きだしてあげましょう。

気になるなら1日1回ではなく、回数を増やして部下の心のサポートをしてください。「時間の長さではなく声かけの回数」が大事です。

「不定期コンタクト」の注意点3つ

ひとつ目は、知り合いのO社長が教えてくれた話ですが、部下の「集中タイム」には不定期なコンタクトはしないことです。「集中タイム」とは、時間を決めてその時間は仕事に集中できるように誰も連絡をしない時間です。誰からも連絡がこないという安心感と開放感で集中力が高まり部下の生産性は高まります。

2つ目は、部下が5人以上いる場合は、上司にとってもコンタクトの時間が負担になってしまうことです。この場合は、サブリーダーを決めてコンタクトを任せましょう。ひとグループは3~4人程度として、サブリーダーから部下の相談に乗ってあげるようにしてください。上司のあなたはサブリーダーの相談に乗ってあげればいいわけです。

3つ目は、部下が異性の場合、プライベートの話をするとセクハラに発展する可能性があることです。オンライン画面を仮想背景にして本人だけが映るようにし、部屋のことや身体的なことは話題にしないようにしましょう。