これからリストラの対象になる人の特徴

では、具体的にどういう人たちが対象になるのか。人事関係者の意見を総合すると以下のようになる。

①ITリテラシーが低く、また積極的に学ぼうとしない人
②週次、月次の目標の達成に向けて自律的な働き方ができない人(成果が低い)
③テレビ会議などで存在感が薄く、コミュニケーション力が低い人
④テレワーク下の報・連・相が下手な人
⑤部下の進捗状況が把握できない。指導・助言が不十分で組織成果が低い管理職

これまでは朝から夜まで長時間働くことでアピールしてきた人、あるいは職場の先輩・後輩関係など、つきあいの良さで人間関係を維持し、成果は低くても生き延びることができた人もいるかもしれない。しかしニューノーマル下では、間違いなくリストラのターゲットになる人たちだろう。

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溝上 憲文(みぞうえ・のりふみ)
人事ジャーナリスト

1958年、鹿児島県生まれ。明治大学卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。著書に『人事部はここを見ている!』など。