徒歩移動が半減したシアトル

アップルが公表した、自社の地図アプリのデータから解析した住民の移動状況を見ると、4月18日時点で東京では1月13日に比べて車の移動が24%減、徒歩が23%減、公共交通機関が43%減だった。一方、同じ日のシアトルは、車の移動が37%減、徒歩が51%減、公共交通機関が83%減と、いずれも減少幅が東京よりも大きく、特に徒歩では2倍以上の差がついている。

普段、まったくテレワークをしていない企業が、突然移行するのは簡単なことではない。ワシントン州では、多くの企業が平時から在宅勤務の対応を進めていたことで、ソーシャルディスタンシングが可能になった。同じことは日本の企業にも言えるはずだ。今を乗り切るためだけでなく、今後のためにも、これを機に柔軟な働き方を推進すべきだろう。

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ハントシンガー 典子(はんとしんがー・のりこ)
ライター、翻訳家

アメリカ・ワシントン州シアトル在住。日米で編集・ライター歴20年。翻訳家。フリーランスやパートタイムでテレワークを経験。コロナ禍の現在、夫婦でテレワーク中。海外在住日本人ライター集団「海外書き人クラブ」会員。