女性こそ管理職に向いている

私は、マネジメントはとても女性に向いている仕事だと考えています。元々女性は目配り、気配りに長けていますし、子育てや介護などをしながら働いている人も多いですよね。ダイバーシティの代表的な存在。今後ますます多様な働き方が増えていく中、今までとはまったく違うタイプの新しい管理職が必要とされています。今は例えばお母さんのような、人のいいところを見つけて伸ばすことができる女性、柔軟な考えや対応のできる人材が求められているのです。

リクルートキャリア 経営統括室 部長 森本 さやか
リクルートキャリア 事業推進室 エージェントアライアンスユニット 部長 森本さやかさん

10年前とは求められる管理職のスタイルも大きく変化し、働く女性たちの意識もだいぶ変わってきました。私たちの世代はまだまだ管理職になることに躊躇ちゅうちょしがちですが、最近の新卒や学生と話をすると、「早く管理職になりたいです」と言う女性が多いです。彼女たちは、現に活躍している女性リーダーを間近に見てきたからだと思いますが、女性がリーダーになることが当たり前の時代が、もうすぐそこまで来ているように感じます。「自分に素質や資格があると思えない」「ワークライフバランスが取りにくそう」「専門性を失うことが怖い」などの不安はあるかもしれません。でも、今後の長いキャリアを生き抜いていくためには、選択肢は一つでも多いほうがいい。挑戦してみて、「やっぱり自分には無理だ」と感じたら専門職の道に進むことだってできるはずです。チャンスがあるのに手放してしまうのは非常にもったいないので、勇気を持って管理職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

文=福田 彩 写真=iStock.com

森本 さやか(もりもと・さやか)
株式会社リクルートキャリア 事業推進室エージェントアライアンスユニット部長

2003年、新卒でリクルートに入社。入社以来、一貫して人材領域に携わり、HR領域の営業、事業企画、商品企画などを経て2017年から、リクルートキャリアの女性リーダー採用・活躍支援プロジェクト(通称RCAジョカツ部)の推進を兼務。2018年より現職。1児の母。