生活リズムの崩れはさらに厄介

さらに、生活のリズムを守れるよう、保護者が子どもたちに対してリーダーシップを発揮できている家庭と、子どもたちがゲーム三昧になって、半ばゲーム依存のようになっている家庭との格差も深刻です。

いつもなら、例えば「ゲームは1日1時間まで」と制限をしている家庭でも、外に遊びに行けない、親も働いていて不在ということになれば、簡単にそうしたルールがなし崩しになってしまいます。休校で学習が止まってしまうだけでなく、生活リズムが崩れてしまうんです。こうした生活リズムの崩れは、学校が再開してからも回復が難しいのです。

その一方で、比較的余裕のある家庭、親がリーダーシップを発揮できている家庭では、親が丁寧に勉強をみて生活リズムを保ったり、家庭教師をつけたり塾に行かせたりしています。ますます格差が広がってしまう。先生方も、学校が再開した際に授業を進めるのが非常に難しいと思いますよ。学校側は、こうした状況をどう立て直すか、丁寧に考えて進めなくてはなりません。

このままでは、先生がつぶれてしまう!

文部科学省は3月24日に、4月の学校再開に向けた10項目のチェックリストを発表しましたが、ご覧になりましたか? どれも、実行するのはものすごく大変。学校だけ、教師だけですべてやるのは、とてもではありませんが無理でしょう。でも文部科学省は、「やりなさい」と言うばかりで、具体的なサポートは何もないんですよ。

例えば、給食では感染防止の配慮をすることとされています。早い段階で感染が広がった北海道では、学校が再開した際の給食は、体育館で子どもたちの席と席の間隔を広く空けて配置し、配膳はすべて先生が行いました。

こういったことをすべての学校で、給食だけではなくすべての授業や休憩時間にわたって徹底できるでしょうか。例えば「PTAや地域のボランティアを1クラス2、3人確保する」など、サポートするための具体的な指針などがないと学校現場は回らないと思います。先生方だけですべて対応させようとしたら、過労で倒れる先生もでてくる危険があるでしょう。