何事も最短ルートで120%楽しみたいんです
私は自他共に認める「理系」です。小さい頃から算数が好きで、中学で数学になってからも、どんどん面白くなってきて。一方で、国語は大の苦手。答えが1つじゃないところが嫌いで……。
亀田製菓に入社以来、健康食品の開発に携わっています。毎日の業務ではラボ(研究所)で研究や試作をすることが多いです。バッグの中には、ウエットティッシュやノギス、キッチンタイマーなど、その際に使う道具も。キッチンタイマーは娘たちのユーチューブの視聴時間を計ったり、ウエットティッシュは会社でお化粧をしたときに手を拭いたりと、ほかの用途にも使用。1つ2役です。
研究や試作をする以外には、商品案を考えたり、最近は、機会があれば営業に同行して商品説明もします。普段は周りが理系の人ばかりなのでわからないのですが、たまに営業の方と話すと驚きます。「なんてコミュニケーション能力が高い人たち!」
家で料理をするのも好きで、そのとき冷蔵庫にある食材をチェックして、レシピを調べて「これ作れる!」と思ったら、パパパっと。分量は必ずきっちり量ります。何事も最短ルートでいきたいので。味が決まるまで何回も味見をするのがもどかしい(笑)。旅行も120%楽しむために「こうすると楽しい」という情報を集めて、しっかりプランを立てます。これも理系っぽいといえば、理系っぽいですね。
構成=安井洋子、プレジデントウーマン編集部 撮影=平松唯加子、村林千賀子
1979年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学大学院理工学研究科修了。在学中はナノ構造先端材料工学を専攻。医療に関わりたいという気持ちから、最先端の研究を行う医療機器メーカーのテルモに入社。研究職に従事。
1982年、富山県生まれ。近畿大学大学院生物理工学研究科修了。在学中は食品の鮮度保持について研究。「おいしくて体に良いものを開発したい」と思い、亀田製菓に入社。以来、お米研究所に所属。