1日3時間のなかで4つの課題を振り分ける

体験レッスンは一週間。プログリットの考え方の説明やレベルチェックテストなどを受ける体験前カウンセリングを経て、いよいよ一週間の課題目標とスケジュールを立てる初面談である。目標やスケジュールは、すべてGoogleのスプレッドシートに記録し、担当コンサルタントの小澤さんと共有。フィードバックはLINEのほか、このスプレッドシートでも行われる。

新宿校で受講する中村さんと、担当コンサルタントの小澤さん

「ビジネス英会話コース」を選んだ中村さんの課題目標は次の通り。

シャドーイング(60分)……音声知覚の自動化
多読(30分)……意味理解の強化
単語(30分)……知識データベースの強化
瞬間英作文(60分)……文章化

※「ビジネス英会話コース」では、通常、3週目からオンライン英会話を毎日行う課題が追加されるそう。

シャドーイングおよび多読でリスニングスキルの強化も行うそうだ。

「単語学習用に『キクタン』、文章化の学習用に『瞬間英作文トレーニング』をいただきました」(中村さん)

これらの課題目標を「いつ」「どこで」やるか、トータルの勉強時間が1日3時間になるように自分で組み立てる。

①シャドーイング(60分)
いつ:朝5時~6時
どこで:自宅

使用する教材は、TED Talksの人気のコンテンツ、Angela Lee Duckworthの「The key to success? Grit」。スクリプトを渡されるが、スクリプトは見ずに、1時間あたり50回程度のシャドーイングを行う。最終的にうまくできたものを録音し、担当の小澤さんにLINEで送ると、24時間以内にフィードバック(Good Pointsと改善Points)が届くという流れだ。これを3、4日続けて次の課題にいくため、1週間に進むのは2本程度。

「最初は全く聴けていませんでしたが、英語特有の音のつながりや消失を聴くことを意識しながら、ひたすら繰り返すうちに聴けるように。1日1回は提出しなければならないのがモチベーションになりましたね。間違えた発音をカタカナに直して解説してくださるなど、わかりやすいフィードバックがありがたかったです」(中村さん)

自習の「開始」と「終了」をその都度LINEで担当コンサルタントに報告するのがプログリット式。 
LINEだけでなく、Googleのスプレッドシートにも記録(画像はシートの一部)。フィードバックが書き込まれ、次回の授業での振り返りにも活用される。
②多読(30分)
いつ:通勤の移動中
どこで:電車の中

ラダーシリーズの『銀河鉄道の夜』『シンデレラ』『白雪姫』を理解できるギリギリのスピードで読む。一冊読み終えたら、理解度や感想をスプレットシートに記録する。

「簡単ですぐに読み終わりましたが、スピードや理解度を元に、だんだんと難易度の高いものをすすめられるようです。1分でどれぐらいの単語を発するか“words per minutes”を算出するため、読んだ時間も計測していきました」(中村さん)

③単語(30分)
いつ:昼休み
どこで:オフィス

この一週間で『キクタン TOEIC® TEST SCORE 600』の32daysまでを3周するのが目標。かなりボリュームの多い目標設定になっている。一週間後のテストでは、50問中45問以上、クリアできれば合格。

「量が多いので、すき間時間も使ってこなしていました。やり方は、ページの上から日本語を見ながら3回読む。それで覚えられないものは、翌日にもう一度見直す。単語の日本語の意味を意外とわかっていなかったことに気づきました」(中村さん)

④瞬間英作文(60分)
いつ:夜8時半~9時半
どこで:自宅

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』という教材を使い、日本語の文章を読み、瞬間的に英文に訳していく課題。一日に12章すすめるのが目標。一週間の範囲は中学校1年生から2年生レベルまで。単語と同様に一週間後にテストがある。

「単調なので正直、これがいちばんきつかったです。シートに『きついです』と書いたら、『どうしてきついですか?』と理由を問われました。悩みを相談すると、その都度コンサル的に課題を解決いただけた印象ですね。日本語を見て即座に言えるようになるのが大切で、自分の日本語を英語になじませてください、と何度もアドバイスを受けました」(中村さん)