採用面接は地頭を見極められる場

論理的に物事を考えられるため、意見を求められたときや選択を迫られた際に正しい答えを導き出すことができます。情報収集力が高いので、あらゆる情報を判別して短時間で的確に判断を下すことができ、周囲の人に頼りにされやすい傾向にあります。

なぜこのような人材が求められているかというと、その理由はビジネスの変化スピードがこれまでと比べて格段に速くなっていることにあります。環境や状況の変化が激しく、これまでの知識、常識が通用しなかったり、前例のない課題に対して解決策を考えたりしなくてはならないことが増えているからです。

また、以前から繰り返しお話ししているとおり、どこの企業もマネジメント経験のある30~40代の人材が足りていないことも大いに関係しています。

35歳以上の転職では、「面接=地頭の良さを見極められる場」と考えておいた方が良いでしょう。地頭が良いかどうかは、質問をしっかり理解しているか、質問に対して的を得た回答ができているか、話が分かりやすくまとまっているか、予想外の質問にも臨機応変に回答できているかなどで判断されます。

頭が悪いと思われる残念な面接の受け応え

逆に、面接で地頭が良くないと思われてしまうのはとても簡単。①質問に対して結論から答えない ②理由を聞いても明確に答えられない ③理由が具体的でない ④辻褄が合わない ⑤話が長い ⑥物事を時系列で話してしまう……。どうでしょう? 「これ、私のこと……?」と思った人もいるのではないでしょうか。特に女性はこういう話し方をする人が多いですよね。要するに論理的でないということなのです。

残念ながら、論理的な話し方ができないと面接ではなかなか評価してもらえません。テレビを見ていても、コメントをふられたタレントやコメンテーターの持ち時間はせいぜい30秒。それ以上話すと長いと思われてしまいます。短く話すには結論=ポイントは何なのかを考える必要があるのでとても頭を使うのですが、その考えるクセをつけることがとても大事なのです。面接でも要点をまとめていかに端的に話せるかが結果を左右します。やはり日頃から論理的に考える、話すトレーニングをしておく必要があると思います。