人を元気に、ワクワクさせる編集者でいたい

2017年11月、『ゼクシィBaby妊婦のための本』が創刊された。隔月で発行される誌面には妊産婦に寄り添った企画がびっしり詰まり、マタニティライフを楽しむノウハウも充実。読者からは〈こんなフリーペーパーは見たことがない〉〈お金を出しても買いたいと思いました〉という声が寄せられる。なにより嬉しかったのは〈不安なことだらけだったけれど、前向きになれました〉〈子どもが生まれるのが、もっと楽しみになりました〉というコメントが多かったことだ。

「もともと編集で大事にしているのは、読んで役立つことだけじゃなく、どれだけ人を元気にできるか、ワクワクしてもらえるかということ。心が動くようなことを大切にしたいと思っているので」と尾花さんの声がはずむ。

自身もこの道を歩むなかで不安や葛藤を抱え、挫折も経験してきたが、どんな小さなことでもワクワクの種を見つけることで乗り越えてきたという。「編集者」として何をしたいのか。今はその答えもはっきり見えている。