「ソニー」本社ビルの社員食堂には8つのコーナーがあります。サッカーコートの面積に相当する広々とした空間には、あれもこれも食べたい! と思ってしまう独創的なメニューが並んでいます。女子栄養大学が監修したヘルシーメニュー「ソニーごはん」も毎日登場。健康的な食生活を心がける、社食好きの女性社員と巡りました。

サッカーコート並みの広々とした空間

創業は終戦直後の1946年。高度経済の時代を通してさまざまなヒット商品を世に送り出してきたソニーは、言わずと知れた世界最大級のAV機器メーカーです。

本社ビルは、品川駅から徒歩5分の場所。12階にある社員食堂へ一歩足を踏み入れた途端、「おー!」と感嘆の声を上げてしまいました。ビルのワンフロアを占める食堂はサッカーコートと同じくらいの面積。机は間隔を空けてゆったりと配置され、一面ガラス張りで天井も高く、会社のなかであることを忘れてしまうほど明るく開放的な空間です。今回、そんなステキな社食を案内してくれたのは、Statup Accelertion部門Open Innovation & Collaboration部で新規事業に携わる得能あゆみさん。「毎日、ここに来ることを楽しみにしています」という社食ラヴァーです。

食堂内は座る席によって見える景色が違うので、毎日訪れても飽きなさそう。観葉植物もあり、カフェのような空間。ランチの営業時間は11:20~14:00。
本社ビル1階に、歴代のヒット商品を展示。1968年に発売したトリニトロン方式のカラーテレビや79年にリリースされたウォークマン初号機、99年発売の初代アイボも並ぶ。一般公開されている。

2つの運営会社が切磋琢磨

広大な食堂内は、専門店を含めて8つのコーナーに分かれています。

セルフサービスの巨大カフェテリアが2つ、サラダコーナー、ビュッフェコーナーに、イベントメニューを展開するコーナー。さらに、ベーカリーカフェ、カレーとパスタの専門店に、朝8時から営業している「こにぎり屋」という、小さめのおにぎりを売る店もあります。

最大の特徴は、2つのカフェテリアを、それぞれ別の運営会社に委託していること。そうすることで競争原理が働き、お互い切磋琢磨し合うことで、よりよい料理を提供してもらえるから……というのが理由です。さすが、国際的に強い競争力を持つソニーならではの考え方です。