平日に効く!令和型の休日プランとは

【山本】感じる力さえあれば、どこででもいくらでも楽しくなれると思うんです。そうした楽しみは心のリフレッシュにもつながるはず。普段から身の回りで魅力的なものを見つけるように意識して、この力を鍛えておきたいですね。

【茂木】「令和」の精神に学んだ休日プランっていうのはどうかな。今の季節なら、ちょっと外に出て新緑を見ながら飲むとか。平日や週末のリフレッシュって、お金や時間をかけなくても、自然を味わう力さえあれば意外としっかりできるのかもしれない。

【山本】茂木先生は、よくやっているリフレッシュ法はありますか?

【茂木】僕がよくやるのは「缶ビール1本プラン」ですね。仕事が早めに終わったら、夕暮れどきに公園や川沿いや林の近くを歩きながら缶ビールを1本だけ飲むという……。地方に出張したときはもちろんですが、都内でもあんがい気持ちのいい散歩道は見つかるものです。もちろん、マナー違反にならないように気をつけながらですけど(笑)。僕なんかは、これだけですごく贅沢感を味わえるんですよ。お酒が飲める人はそこから始めてみたらどうかな。

【山本】朝から必死で仕事をしていると、夕方には頭がパンパンになりますよね。そこで「缶ビール1本プラン」ができたらすごい解放感が味わえそうです。でも、まだ仕事をしなくちゃいけないときは、僕の場合は10分ほど会議室に隠れて瞑想します。電気もつけずにひたすらボーッとする(笑)。そうすると脳に空きスペースができるというか、「これ以上何も考えられない!」って思っていたのがスッと切り替わって、思考力や集中力を取り戻せる。顔も、むくみがとれてスッキリする気がします。

【茂木】それなら会社にいるときもできますね。目の前の仕事に飽きたり集中力が続かなくなったりしてきたら、会議室やトイレでちょっと瞑想するといいかもしれません。もちろん、トイレは済ませたらすぐに出ないと、迷惑になりますが(笑)。それでこまめに脳を休息させておいて、週末には近場の自然に触れ、もう少し長い休みなら大自然の中に出かけるようにしたいものです。