直属上司が社長で、言いやすかった
2016年に中途入社した小林千絵さんは、現在、IT・ウェブ業界向けの求人情報サイト「Find Job!」のデザイナーをしている。
「ミクシィは6社目ですが、これまでの仕事に比べると、業務の幅が広くて刺激になります」
今はほぼ定時(10時~19時)勤務で退社できている。「仕事のこなし方は早いほう」と自負する小林さんだが、もう1つの理由もあった。
「入社したときのプロジェクトリーダーが社長(ミクシィ・リクルートメント社長の鈴木貴史さん)で、『通常業務で対応できない仕事量を負担させる気はない』という方針でした。業務量が大幅に増加すると『こなしきれません』と言うこともできたのです」
入社した当時は会社の変革期で、「エンジニアを大量採用して職場環境を整える時期でした。『Find Job!』はミクシィ創業期からの事業ですが、同世代も多く、スムーズに新しい職場になじむことができました」と話す。
学生時代は自他ともに認める“ゲーマー”だった小林さんは、特技を生かして、卒業後は3D系のコンシューマーゲーム会社などで働いてきた。大手ゲーム会社の勤務経験もあるが、ミクシィグループはまた違うという。
「社内の“コラボレーションルーム”に、横になれる畳スペースがあったのは新鮮でした。以前の会社では激務に追われたとき、昼休みに“お昼寝カフェ”を利用していたので(笑)」
業務サポートにも満足している。「デザインに使うフォントなど必要なものが足りない場合、上長の承認があれば、『はたらく環境室』がすぐに用意してくれます」
恵まれた環境に甘んじず、デザイナーとしての勉強は欠かさない。
「退社後も本を読んだり、手を動かすコーディング(プログラムを書くこと)もする。自分の好き嫌いではなく『ユーザーが利用しやすい』デザインの作成がモットーです。だから、スマホは娯楽ではなく情報収集。一見、ゲームをしているように見えても、デザインの流行りや操作におけるストレスはどうかをチェックしています。視野を広げるため、美術展にも行けば、IT・ウェブ会社のインスタレーション(現代美術の手法の1つ)にも行きます」