福岡県出身の中山さんは、新卒で地元企業に就職。地方自治体向けの選挙用ソフトの開発に携わり、その後、ソーシャルゲームを開発する会社に転職してエンジニアとして働いた。そして15年のミクシィ入社を機に、それまで暮らした福岡県を離れて上京した。
「経験者として採用され、入社半年でマネージャーに昇格しました。現在は管理業務が中心で、『ファイトリーグ』事業のタスク管理やメンバーのスケジュール管理をする一方で、事業の将来性を見越した取り組みも行います」
退社したら電話やメール連絡からも解放
部下との対話で重視するのが「ワン・オン・ワン」(1対1の面談)だ。「スタッフの年齢は幅広く、新卒1年目から5年目までの20代もいれば、10年を超える30代もおり、経験や性格に応じて話す内容を変えます。人前で自分を主張しない人もいるので、本音を聞き出し、会社のめざす道と、部の方向性を共有して、進行状況を把握しています」
部署はフレックスタイム制で、基本の勤務時間は10時~19時(コアタイムは10時~15時)だ。「当番制をとっているので、当番以外のエンジニアは、退社したら電話やメール連絡からも解放されます」
中山さん自身も、徐々に「働き方改革」をしてきた。「20代の頃はがむしゃらに働き、休日出勤も当たり前でしたが、30代に入り、『同じ働き方では自分が伸びないし、得られるものもない』と意識を改めました。マネージャーとして、自分のハンドリング次第でスタッフの働き方も変えられる。最近は、マネジメントの本も読むようになりました」
現在は部下8人、協力会社を含めて25人のスタッフを束ねる。
「社外の比率が高いのでメンバーの融合を考えながら、私自身は一歩引いて見守っています。会社や事業における将来のビジョンを共有し、チームワークを大切に運営したいと思います」