主役はスマホとPC、紙の手帳は使わない

経営者にとって大切なのは、意思決定のスピード化と最適化です。この2つは別ものではありません。意思決定が迅速なら、たとえそれが間違っていてもすぐに次の策が打てます。つまり、意思決定が速ければ速いほど、最適な解に早く到達することができるのです。1カ月に10の意思決定をするトップと、100のトップとではどちらが1年後に正しい経営判断ができているかといったら、それは間違いなく後者だと私は思います。

ノートパソコンとタブレット型PC、スマートフォン、携帯電話を場面に合わせてフル活用している。通常のメール処理はスマートフォンで。

社内の「報・連・相」も同様です。相談にはフェイス・トゥー・フェイスでじっくり時間をかけますが、報告と連絡に関しては、やりとりの回数を増やしたほうが中身の質は確実に高まるので、やはりスピード重視を心がけています。たとえば経営会議にかける前の資料のチェックなどは、社内イントラネットの共有フォルダにデータをアップし、メールで簡単に「ご確認お願いします」とだけ知らせてもらうようにしています。あとは私が勝手に資料を確認し、修正ポイントを指示していきます。いちいちメールに資料を添付し、そのつどメールの文面を練ってやり取りするよりも格段にスピードが上がりました。