割安イメージで選ぶとかえって高くつくことも!
いま話題の定額制リフォーム「坪○万円」「○○一式○○万円」といったわかりやすい料金体系に加えて、わずらわしい見積もりいらずで手軽に利用できる点が人気の秘密のようです。
定額制というと、なんとなく安いイメージを持つ人が多いかもしれません。旅行も料理も、基本的にはパックがお得になっています。当然、リフォームもパック料金のほうが安いと考える人がいてもおかしくはありませんが、本当に定額制がお得かどうかは精査する必要があります。
結論から言うと、定額制リフォームは割高になることがあります。というのも、リフォームは現場によって対応がまちまちであり、予期せぬ工事が発生する場合もあるからです。
例えば床を剥がしたところ、柱の多くが腐っていたとしましょう。この場合、本来であれば通常のリフォームより改修費用がかさみますが、定額制では追加費用は基本的に業者負担。そこで業者は予めこうした事態を想定して、料金を高めに設定しています。その結果、柱の手当てが不要なリフォームで済む大多数の人には割高になってしまうのです。
予期せぬ工事が必要となった人にとっては、定額制が割安になるケースもありますが、多くのケースで割高になるのであれば、安さを求めて定額制を選ぶのはあまり賢い選択とはいえないでしょう。
なかには低料金を売りにしている定額制もありますが、これも注意が必要。定額制でも通常の見積もりと同じで、価格だけでなく工事の内容とのバランスを見極めることが肝心です。
標準の設備・部材、工事の仕様でリフォームすれば定額ですが、仕様を変更すると追加料金がかかります。業者によっては、標準として最低限の粗末な仕様しか用意していなかったり、ごく限られた選択肢しかなかったりすることもあります。