営業マンの最終的な極意は「商品を売るのではなく、自分を売ることだ」といわれる。損保会社に16年勤務してからコミック作家に転進したわたせせいぞうさんは「その通りだ」という。どうすれば「自分」を評価してもらえるようになるのか。わたせさんが40代の読者に向けてアドバイスする――。

仕事で結果を出すマナーの身につけ方

40代というと、管理職を任される世代です。その会社独特のものもあると思いますが、みんなそれなりに積み重ねたマナーを持っているものです。

わたせせいぞう●1945年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、同和火災海上保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)入社。16年勤務した後に独立。神奈川大学特任教授。代表作に『ハートカクテル』『菜』『北のライオン』ほか。

エレベーター内の立ち位置や、応接室での席次など、基本的なマナーは会社から教わります。ただ、仕事で結果を出すためのマナーは体験で身につくものでしょう。