Type B:まとまらない
症状:「何が言いたいのかわからないと言われます」
このタイプに多いのが、頭の回転が速く大量の情報をさばける人です。資料の文字数がやけに多く、早口でまくしたてるのが特徴。早口なうえに話が次々と飛ぶので、聞き手はついていけません。本人はたくさんのことを話したいので、聞き手が理解できていないことに無頓着で、話をどんどん進めてしまいます。その結果、「何を言っているかわからない人」というレッテルを貼られてしまうかも。
▼処方:聞き手を思いやるコミュニケーションを
1. 伝える内容を半分にしてみる
伝えたいことが10あっても、そのうち1か2伝われば十分だと考え方を転換します。例えばスピーチなら、原稿の量を半分に減らして。そのうえで言いたいことがきちんとまとまっているかを確認します。会議などでは主張したいことを事前に絞り込んでおくこと。情報量が減ると自然に話すスピードがゆっくりとなり、聞きやすくなります。
2. 軽めのエッセイで頭を柔らかくする
どんな聞き手の前であっても、「相手は中学生」だと思って、中学生に伝わる簡単な言葉を使ってゆっくり丁寧に語りかけるようにします。このタイプはいつもロジカルに畳みかけるように話している人が多いでしょうから、会議などの本番前に軽めのエッセイを読むことをおすすめします。使う言葉もやさしめになると思います。
3. ある程度話したら質問をはさみこむ
一方的に話すとどんどん早口になってしまうので、ときどき聞き手に質問して、自分の話が理解されているかを確かめます。特にスピーチやプレゼンの前半では質問の数を増やし、「知ってますか?」「見たことがありますか?」などと尋ねながら聞き手との距離を縮めるといいでしょう。同じ目線で会話できると、話が伝わりやすくなります。