Type C:口グセが出る
症状:「つい、“なんかー”って言っちゃうんです」

イラスト=松元まり子

話し始める前に「なんかー」や「えー」をつけたり、終わりに「みたいな」や「とか」を加えたりする人がいます。口グセは仲のよい友達や職場の同僚など、周りの人からの影響を思った以上に強く受けるもの。お互い口グセが同じなので無意識に使っています。しかし知らない人が聞くとかなり耳障りで、話の内容に集中できません。最初は自分がどんな口グセを使っているかを知ることから始めましょう。

▼処方:自分の口グセを知り、減らす努力を!

1. 自分の口グセの数をカウントしてみる
まず自分の口グセを客観的に聞いてみましょう。プレゼンのリハーサルのときなどに録音して、後で再生し、口グセが何回あったかをカウントします。そして次のリハーサルでは口グセが出ないように気をつけながら話し、何回減ったかカウントします。それを繰り返していくと、かなりスムーズな話し方になるでしょう。

2. 口グセの少ない話し方上手に学ぶ
テレビやYouTubeなどで話し方が滑らかな有名人の動画を探し、話し方をマネしてみます。例えばマツコ・デラックスさんの話し方はスムーズで、とても参考になります。口グセが少ないのはもちろん、お話にまったくムダなところがありません。そのうえ相づちの打ち方も絶妙なので、話し方の“先生”としてふさわしい人だと思います。

3. 言い終わったらいったん口を閉じる
口グセが多い人は、話す前に話したい内容を原稿にしておくといいでしょう。原稿をつくるときは一文を短めに。一文が長いと息つぎで「えー」「あー」といった口グセが出やすいからです。一文を言い終えたらいったん口を閉じ、口グセが出る余地をなくします。それを習慣化すればムダな言葉を使わない話し方のリズムが身につきます。