【5.電話】母の教え「コールがあったらお金と思いなさい」
●田原総一朗事務所 秘書・和田眞理さん

うちの事務所ではとにかく「電話命」。私が小学生のころ、田原がテレビ局を辞めてフリーになりました。当時母に言われた言葉は、今も記憶しています。

「今日からはフリーだから、電話をかけてくる人は全員“お客さん”。電話が鳴ったらお金だと思いなさい」

ですから電話はすべて携帯に転送し、キャッチホンも使って、つながらないことがないようにしています。

電話は田原にとっても大事なコミュニケーションツール。田原は人と会うのが大好きで、自分からもよく電話をかけますし、娘の私たちにも「孫の様子は?」とこまめに連絡してきます。いつでも電話に出られるようにしておくことは、仕事のためだけでなく、田原が寂しさを感じることなく、気持ちよくやっていくためでもあるのです。

【写真左】田原総一朗事務所・和田眞理さん/田原総一朗さんの三女。テレビ局の関連会社でデスク業務を経験し、2004年より現職。テレビ局の打ち合わせや講演に同行し、マネジメント業務をこなす。【写真右】Twitterに67万人のフォロアーがいるため、スマホで常にチェックしている。
【電話の気配り3つのポイント】

●携帯は肌身離さず
仕事のチャンスは逃がしたくないので、ゴミ捨てに行くときでも携帯電話は手放しません。いつどんな人と縁ができるかわからないからです。
●着信したら折り返す
着信履歴が残っていれば、たとえ知らない番号でも折り返します。横着をしてかけずにいると、既知の人としか仕事ができなくなります。
●通話用にガラケー
電池のもちがいいガラケー(フィーチャーフォン)を通話用に使用。スマートフォンではLINE公式アカウントやフェイスブックなどを閲覧。

※後編は4/20に更新予定です。

構成=瀬戸友子、プレジデント ウーマン編集部 撮影=邑口京一郎、濱田 晋