“通訳業”のできる女性は重宝される
「一億総“輝け”時代」の到来と社会的な多様性の受容が進むことで、同じ職場という空間に、男女や異なる年代、異なる国籍や言語、異なる価値観を持つもの同士が共存する環境が普通となる(これまでそうでなかったことの異常性は、今回はさておく)。語学的な通訳だけでなく、自分の持つ話法や作法を相手のそれと客観的に比較して研究し、戦略的に相手側へ寄せて伝える“通訳業”のできる女性は、職場だけでなく地域でも家庭でも需要が途切れることがないだろう。
男も女も老いも若きも、これからは「かわいいだけ」や「仕事ができるだけ」では、「それだけ? そのリソースが尽きたら、ハイサヨウナラ」と言われてしまう時代がくる。さまざまな人たちが共存する世界において、立場の違う相手との通訳ができる人材は、「共感」や「理解」を取り付けながら、無限増殖するそれをリソースとして成長し、泳いでいくのだろう。
フリーライター/コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川育ち。乙女座B型。執筆歴15年。分野は教育・子育て、グローバル政治経済、デザインその他の雑食性。 Webメディア、新聞雑誌、テレビ・ラジオなどにて執筆・出演多数、政府広報誌や行政白書にも参加する。好物は美味いものと美しいもの、刺さる言葉の数々。悩みは加齢に伴うオッサン化問題。