基本動作3T」~タッチ・ターン・トーク

無駄に動きすぎるのもダメ、直立不動もダメといわれると、「じゃあ、どんな動きをとったらいいの?」と困ってしまいますね。プレゼンテーションではジェスチャーを取り入れるとよいと言われますが、ジェスチャー以外の動きに意識を向ける人は少ないようです。ジェスチャー以前の“説明の基本動作”として、「3T」をご紹介します。3Tとは、3つの動作の頭文字からとったものです。

説明の基本動作~3T
(1)
タッチ:スライドを指し示す
(2)ターン:聞き手のほうを向く
(3)トーク:話す

まず、「タッチ」という動きで、画面の中で説明する箇所を指し示します。次に、このままでは聞き手に背中を向けてしまっているので、「ターン」でくるっと聞き手の方に身体を向けます。そして、「トーク」で話し始めます。説明する時にこの3つの動きを意識すると直立不動が避けられ、リズムのある自然な動きができますあまり頻繁に繰り返すと目まぐるしいので、一つのページにつき1、2回くらいでよいでしょう。

応用としては、この3つの動きを歩いて位置を変えながら行います。例えば、自分がスクリーンの右側に立っていて、指し示したい箇所が左側にある場合には、スクリーンの左側に移動してその箇所をタッチします。強調して伝えたいメッセージがある場合には、タッチ後のターンで振り向くだけではなく、聞き手のほうに近づいていって話し始めるというふうに、3Tに「歩き」をプラスするのです。その際に、あまりせかせかと小走りのように動くと聞き手も落ち着きません。大きい歩幅でゆったりと歩くのが効果的です。3Tに慣れてきたら、是非「ゆったりと歩く」動きを入れてみてください。