男性側がきっかけとなりスタートする夫婦もいる

――サービスの利用者はどのような人が多いのですか?

【石川】基本的に共働きで、年齢層で言うと30代が多いです。妊活に取り組んでいる期間はばらばらです。取り組み始めてすぐという人もいれば、ずっと悩んできた人もいます。しかし、共通するのは過去の私と同じように「夫婦だけで取り組んでいる」「夫婦間で温度差がある」「夫婦であまり話せていない」ということです。

また、特徴的なのは夫がこのサービスを見つけて入ってくるケースも多いということ。「なんとかしなければいけない」という意識を持った男性はたくさんいるのです。ただ、なんと声をかけていいのか分からないので、妻からすると「夫は協力してくれない」と思ってしまう。ある日、夫から突然このサービスについて伝えられて、妻の方が驚いたという話もあります。そもそも女性特化型サービスではないので、「こんなサービス知ってる?」と男性、女性の双方に伝えやすいというのもありますね。

2015年7月末から限定的にテスト版のサービスを提供し、先行して複数の夫婦に妊活に取り組んでもらっています。現行のサービスとは違い、テスト版ではコンシェルジュ機能がありませんでした。アドバイザーや掲示板の機能はあったのですが、サービスの使用頻度に大きく個人差が出て、全く使わない人もいるという状況でした。そこを埋めるためにコンシェルジュ機能を付けました。例えばアドバイザー選びに迷った時は、コンシェルジュがマッチングをお手伝いします。どうしたら妊活に取り組む夫婦をよりしっかりと支えることができるかを常に考えて、試行錯誤しながらサービスを開発、改善しています。継続的にご意見をいただくため、モニター会員の限定募集などもサービス紹介ページにて随時行っています。

構成=姫野ケイ 撮影=プレジデントオンライン編集部