カードを盗まれたときの補償を再確認

さて、この機会に、盗難にあったときの海外旅行保険とカードの補償を再確認してみました。

海外旅行保険については、やはり現金やクレジットカードは補償の対象外です。ただ、財布は携行品として補償の対象。今回は安物の古い財布でしたが、もし盗まれたのが高価なブランド財布だったら、請求する価値がありそう。また、海外サポートデスクでは盗難にあったときの対応をアドバイスしてくれるので、電話してみればよかったかも。万一パスポートを盗まれたようなときは、心強いと思います。

クレジットカードについては、国内でも海外でも盗まれたカードが不正使用された場合には、会員に「故意」や「過失」がなければ、カード会社へ届け出た日から60日前(カードによって違う場合もある)に遡って損害が補償されます。「故意」はともかく「過失」にあたるのは、たとえばクレジットカードの裏面に本人署名がなかったときや、他人に暗証番号を教えたり、暗証番号がカードに書いてあったりしたときなど。また、暗証番号が誕生日や電話番号など推測しやすいものだったりすると、過失と判断される場合もあるので要注意です。また、サインも暗証番号も使わないインターネット取引は補償の対象外になるケースもあるようです。こうした基準はカード会社によって違うので、あらかじめ確認しておきたいところです。

銀行のキャッシュカードが盗まれて預金が不正に引き出された場合も、クレジットカードと同様、預金者に「故意」や「過失」がなければ損害が補償されます。ただし、盗難にあってから30日以内に銀行に届け出なければなりません。また、暗証番号がカードに書いてあったり、推測しやすい番号にしていたときなどは「過失」とみなされ、補償が受けられなかったり、減額される場合があります。

海外旅行保険、クレジットカード、銀行キャッシュカードのいずれも、補償を受けるには警察に届け出ることが原則です。ただ、海外で盗難証明書をもらう場合は、今回のようにその場で受け取れるとは限らず、数日かかったり、国によってはもっとかかることもあるようです。間に合わないようなら、すぐに保険会社やカード会社の受付窓口に電話して、どうすればいいか相談するといいでしょう。