「重要なのは、どのような人材戦略をとるかということです。人事管理の本来的な目的は従業員の生産性を高める働き方をどう構築するのが適切か、ということであり、WLB施策はそのための手段です。つまり、多様性に富んだ社員の、さまざまな能力を引き出すための手段がWLB施策なのです。」(働く人のワーク・ライフ・バランスを実現するための企業・職場の課題 武石 惠美子 経済産業研究所)

経営者には経営者の思惑があり、個人には個人の思惑があり、今さまざまな観点からの「働き方改革」がすすみつつあります。

リクルートが発表した「在宅勤務」や、りそな銀行の「残業なし正社員」、ユニクロの「週休3日社員」なども含め、企業もさまざまな道を模索しています。

ルールが変わる時代が来たのだと最近のニュースを見て実感できます。

企業は動き出した。そして制度はできていきます。しかし、それを生かすのは風土、文化です。文化を変えるにはどうすればいいのか? よく聞かれることです。その鍵はやはり女性だと思います。

企業では「滅私奉公」を求められ、家庭では「良妻賢母」が求められすぎました。どちらにも「私」がない。これからの女性たちには、道を切り開いてきた先輩たちへのリスペクトを忘れず、「私」を取り戻してほしい。それが文化を変える早道ではないでしょうか。

白河桃子
少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授
東京生まれ、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。婚活、妊活、女子など女性たちのキーワードについて発信する。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。婚活ブームを起こす。女性のライフプラン、ライフスタイル、キャリア、男女共同参画、女性活用、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。講演、テレビ出演多数。経産省「女性が輝く社会のあり方研究会」委員。著書に『女子と就活』(中公新書ラクレ)、共著に『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』(講談社+α新書)など。最新刊『格付けしあう女たち 「女子カースト」の実態』(ポプラ新書)