長時間労働、場所や時間が限定された仕事、年齢と仕事が連動する硬直的な人事管理……そんな昭和的な労働環境に頼らず、人材を育成し、活性化していく仕組みが必要です。そこで登場するのが「働き方改革」「ワークライフバランス戦略」です。

先日の国際女性ビジネス会議で佐々木かをりさんが「今まで女性には脇道が用意され、そこに追いやられてきた。しかし今は本道がより歩みやすいように整備される時代になってきた」と感動的なスピーチをしていました。20年間国際女性ビジネス会議を運営してきたリーダーならではの発言だと思います。

政府の女性活躍推進のかけ声もあり、ダイバーシティというグローバルな要請もあり、また人材獲得競争や労働力不足という事情もあり、今後注目されるのが本道の整備「働き方改革」です。残業代を抑制し、「生産性の良い働き方」を実現する、それがイノベーションに貢献するという企業の思惑もあります。

本道の整備ですから、当然この改革の中には男性の働き方も含まれます。ついに参加者の変化がルールの変化を促す時代になったわけです。