自己評価を高め、安定させる習慣3

(1)多様な自分を受け入れる

心理学には、多重自己という考え方があります。簡単に言えば、自己評価が高い人は、長所も短所も自分であると多面的に受け入れているということです。

〈長所〉
・ 完璧主義な自分
・ 従順な自分
・ 頑張り屋な自分
・ 他人の成功を喜べる自分
・ 貢献したいという自分
・ とても規律正しい自分
・ 誠実な自分

〈短所〉
・ だらしない自分
・ 寂しがり屋な自分
・ 嫉妬する自分
・ 自分だけが成功したいと思う自分
・ 人より優越感を感じていたい自分
・ 不遜な自分

様々な側面を持った自分が存在します。そして、不思議なことに短所だと思っているところが他人から見ると魅力に映ることもあります。

あなたが好きな自分と否定している自分をたくさん書き出してください。そして全てをあるがままに取り入れることが重要です。

(2)差ではなく違いと捉える

自己評価は他人との比較で揺れ動くことが多い。

自己評価が低い人は、他人と比較して「自分はここがダメだ」と自己否定に走りがちです。その多くは、他人の長所と自分の短所を比較して、わざわざ自己否定をするのです。

なぜならば、自分が信じた自分を自己立証しようという働きがあるからです。つまり、無意識にダメな自分を確認し立証しようとし続けるのです。

しかし、人には「差」があるのではなく「違い」があるだけなのです。飲み会で幹事をやって、締めの挨拶で笑いを取って仕切れる人はかっこいいでしょう。しかし、縁の下の力持ちで店を見つけたり、参加者の食の好みを事前に確認したり、店内で1人寂しそうにしている人の話し相手になってあげたりする人も必要なのです。

それぞれに自分らしさという違いがあるだけなのですが、私たちは差として見てしまうのです。

私は、他人と比べて落ち込むときには、過去の自分と比較してくださいと言います。そして、自分史上最高を目指すことをすすめます。そうすると不思議なぐらいに劣等感から解放されます。