妊娠はうれしいことのはずなのに……

「妊娠がわかったとき、子どもができて本当に嬉しい、本当に嬉しいはずなのに、これからの仕事、子育てを考えると、涙が出てきて……布団の中で涙ぐんでしまいました」

パネリストの女性官僚は当時を思い出したのか、話しながら涙をこらえているように見えました。9月27日、政策分析ネットワーク主催の「霞ヶ関発『女性の働き方改革』シンポジウム」に参加したとき、一番印象に残った光景です。

霞が関で働く女性官僚といえば、安倍内閣が掲げる「女性活躍推進」の中核にいるべき、女性たち。仕事が大好きで勤勉で優秀なトップ層です。さらに、この少子化時代、子どもを産むのも同じ女性です。働く女性と産む女性が違う女性であるわけがない。

そんな彼女たちが涙し、将来を絶望して仕事から離脱していく……そんなことで「女性が輝く」社会の実現は難しいでしょう。

「先ず隗より始めよ」ということで、6月下旬に、霞が関で働く女性有志が、「霞が関的働き方改革」への提言を内閣人事局に提出。「残業前提の働き方」、「国会待機」での徹夜、不夜城とも言われる「霞が関的働き方」は持続可能ではないと、子育て期にある女性官僚たちが改革を提案したのです。