AIを使った「確認」と「対話」
AIを使った勉強法は、大きく2つに分類できる。どちらも本質的には、新しい情報の獲得を容易にし、理解の「瞬間」を増やすための方法だ。
第一は、何が重点かを確認する使い方である。試験に出そうなテーマを列挙させたり、想定問題を作らせたりすることによって、この確認ができる。教材を読み込ませて要約させることも、この使い方に含まれる。
第二は、理解を深めるための対話である。理解できない点について、「なぜそうなるのか」「別の説明をせよ」「具体例を挙げよ」などと問い直すことによって、理解が段階的に深まる。
この場合、AIは、遠慮なく質問できる相談相手として機能することが重要だ。
人間の教師や講師に対しては、「同じようなことを何度も繰り返し聞いて良いのだろうか?」とか、「私だけが長々と質問するわけにはいかない」などと遠慮が生じることが多い。しかし、AIが相手であれば、そのような心理的ハードルは一切存在しない。
この点は、社会人学習者にとって、とりわけ重要である。
ハルシネーションはAI学習を阻害するか
ただし、注意も必要だ。AIは「ハルシネーション」と呼ばれる現象によって、誤った説明をすることがある。したがって、AIの答えをすべて無条件に受け入れれば、大きな問題が発生する危険がある。
しかし、これはAI学習を否定する理由にはならない。信頼できる教材と突き合わせたり、説明を問い直したりすることによって、むしろ理解が深まる場合もある。
重要なのは、AIに丸投げしたままにしないことだ。これは、AI学習の楽しさを損なわないための条件だと考えるべきだ。

