「ワンパターン化する」という声もあるが…

なお、人によっては、「フレームワークを覚えると思考がワンパターンになったり、考え方にクセがついたりするのでは」と懸念するかもしれない。

確かに、得意なフレームワークにこだわるあまり、そのパターンに収まらない情報をうまく扱えなくなっている人も、時々見かける。

しかし、無軌道に考えるよりは反応速度が格段に上がるので、思考の速さを求めるなら、やはり型は覚えておいたほうがいい。思考の柔軟性は、「自分がいまどの型で考えているか」を自覚することで確保すればよい。

思考のアウトプットには、言語化の技術も欠かせない。そして、その上達に近道はないと思う。さまざまなインプットをした後、それを自分なりの言葉でアウトプットして、コツコツ練習するしかない。Xでもnoteでもいいので、自分の考えたことや言いたいことを文章にして世の中に出し、反応をもらおう。

特にXは、有料プランを除くと短くまとめざるをえないので、訓練用ツールとしてかなり優秀だ。相手のリアクションで、アウトプットの巧拙も測れる。

また、文章を書くのにかかった時間も意識したい。

理想は即レス、即投稿だ。

知的なアウトプットには、バリエーションが必要になる。そして、そのバリエーションを得るには、元ネタになるインプットが要る。結局は、読書量や日頃いい文章に触れているかどうかにかかってくるのだ。

向かい合ってミーティングをする2人のビジネスパーソン
写真=iStock.com/b-bee
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大前提は「理解力」

なお、思考の土台の出発点になるのは、相手の話である。

当たり前のことだが、「相手の話を聞いて理解する」→「レスを返す」までの速さが、思考の瞬発力だ。だとすれば、まず相手の話を間違えずに理解する能力こそが、すべての土台になる。

この能力が高まると、相手の言いたいことを先読みできるようにもなる。瞬発力が近く、型も似た相手と思考が噛み合うと、二段飛ばしで会話が進むこともある。

とあるコンサルタント『仕事が速い人がいつも頭においていること』(サンマーク出版)
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逆に、ここに差があると、相手に「こいつ、理解力がないな……」と思われてしまう。これは基本的に、「話を類型化して理解する」能力である。

トレーニングとしては、相手が話し終わった直後に、間髪を入れず「要するに●●ということですか?」「つまり、●●という状況ですか?」と要約を述べるのが効果的だ。相手が頷いてくれれば成功、怪訝な顔をしたら失敗。場数を踏むほどうまくなる技術なので、日々の鍛錬がものをいう。

ただし、先に述べたように、慣れてくると話を先読みできるようになるが、それで先回りして相手の話を遮るのは御法度だ。人間は、最後まで気持ちよく喋りたいものである。興味ありげに、最後まで聞こう。結論泥棒にならないようにすると、嫌われずに済むぞ。

「すぐ話し始める」と「型で考える」で瞬発力は作れる

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