使用3年以上の布団は要注意
寝具をきれいにするため、シーツを洗ったり、布団を干したりしているかもしれない。もちろん、やらないよりはやったほうが圧倒的にいい。しかし、いくら外側のシーツを綺麗にしても、長く使用していると布団の中にはダニが相当数潜んでいるのだ。
高岡氏によると「使用3年以上の布団は要注意」という。
「布団を使用して一年経てばアレルギーを起こすのに十分な量までダニなどのアレルゲン物質が増え、使用5年後にピークに達します。その後はダニの繁殖に適した環境ではなくなるためか、ダニのアレルゲン量は横ばいに。けれども汚染されていることには違いありません」
また布団を干す行為も、ダニを死滅させることはできないという。
「布団には厚みがあるため、ダニは(天日干しによって)熱くなれば中や裏側に逃げ込んでしまいます。それにダニは50度以上でも生きられますから、日光によってダニを殺すことは難しい。ですがダニを増やさないという効果があるのです。なぜなら一般的にダニは湿度50%以下になると極端に増殖を抑えられるので、布団を乾燥することを継続すれば、ダニが増えにくい環境を維持できます」
60度以上の熱処理でダニは死滅
だが今現在、アレルギーの症状が出ていたり、またこれまでなんの対策もせずに寝具類を使っていたりするのであれば、涼しくなってきた今こそ、まずは安い布団でいいので「新しい布団に買い換えること」がお勧めだ。経済的負担が大きければ、コインランドリーで布団を洗濯乾燥するのもいい。
「洗えば布団の中のアレルゲン物質は流れていきますし、60度以上の熱処理でダニは死滅します。最近は宅配で布団を回収して洗ってくれる業者もありますから、利用するのもいいと思います」
寝具をきれいにしたら、ダニを増やさないための対策を取りたい。高岡氏は「高密度繊維カバーを使用すること」を提案する。するとダニやほこりが布団内部に侵入しにくくなり、ダニの増殖を長期的に防げるという。
そしてもう一つ、寝室を含む「室内の通気換気」を心がけることも大切だ。
近年、住宅の断熱性・気密性が高まり、室温を一定に維持できるようになった。それにより脳血管疾患などの病を防ぎ、脳年齢を若く保てる。私も『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』という本をかつて出版した。しかし一方で、その気密性がダニの繁殖につながり、喘息や皮膚炎に苦しむ可能性が出てきてしまった。
かといってダニを死滅させようと強力な殺虫剤を使えば、室内の空気が汚れ、人体にも有害だ。これは複数の専門家が指摘している。だからダニを殺すのではなく異常繁殖させないために、一日のうちに何度かは窓を開けて換気を行おう。加えてこまめに掃除をしてダニのエサであるほこりを取り除く、といったことを習慣にしたい。

