各国から報告されている「金保有量」
以下はワールド・ゴールド・カウンシルのデータによる、各国から報告されている金保有量の一覧である。
1位 アメリカ 8133トン
2位 ドイツ 3352トン
3位 イタリア 2452トン
4位 フランス 2437トン
5位 ロシア 2333トン
6位 中国 2262トン
7位 スイス 1040トン
8位 日本 846トン
中国は6位につけている。この表によれば、金保有量は2262トンである。1オンス2500ドルで計算すれば、その価値は1820億ドルになる。さらに、中国は米ドル3兆2000億ドルを保有している。
中国の外貨準備資産に占める金の割合は約4.6%である。アメリカの外貨準備資産に占める金の役割は70%を超えている。中国がアメリカと同じ水準に引きあげようとするならば、金の保有量を13倍以上に増やさなければならない。つまり、およそ2万9000トンを保有するということだ。中国はすでにその水準に近い量を持っているのかもしれない。
産出された金の半分以上が国家所有
2007年、中国は南アフリカを抜いて世界一の金産出国になった。以来ずっとその座を守っている。2000年以降に中国が採掘してきた金の量はおよそ7580トンにのぼる。中国から産出された金の半分以上が国家の所有になっている。
中国国内の鉱山から産出された金の輸出は禁止されている。輸入された金で製造された商品――宝飾品など――の輸出は可能である。だが事実上、中国は金を買い越している。中国政府にいわせれば、それは国内の金市場を安定させ、国内の金産業の発展を促進するためである。
中国から産出された金の50%以上が国家の所有となり、産出量7580トンのごく一部のみが輸出されている(中国は、じつは金製の宝飾品の純輸入国である)となれば、公式発表の2262トンよりも多いことになる。

