2人目の子育て期に結婚するのがパリのトレンド

本当は、1番簡単なのは結婚と妊娠を切り離してみることです。

フランスの場合、探すのはパートナーだけでもよいので妊娠のハードルが下がります。婚外子率5割以上のフランスですが、(ちなみに両親が法律婚していないだけで、3歳以下の子どものほとんどが両親と一緒に住んでいます。「不倫の子が5割ではない」と自民党保守派の先生に何回説明してもわかってもらえないのですが(笑))子育ての手当や税金の控除などには、2人が婚姻関係でなくても何の支障もありません。

それでは両親はいつ結婚するのか? 恋に落ちて、一緒に住み、子どもを作り、子育てをして、ある程度「お互いにやっていけるパートナーだ」と確信できてから、結婚、または準結婚であるパクスの手続きをする人が多いようです。パリなどの最近のトレンドは「2人目の子どもを育てるぐらいのタイミング」だそうです。

なぜなのでしょうか? それはインタビューしたフランス女性が言っていました。「一緒に子育てをして、ずっと協力していけるような男性を探すのは大変よ」

恋愛大国フランスですら、子育てパートナー、生涯のパートナー探しには苦労している。「お試し期間」をもうけています。

「妊娠適齢期だから」と焦って婚活しても、そう簡単に理想の人は見つからないということです。フランス人女性は「子どもができてから、また理想のパートナーを探すチャンスもある」のです。知り合いのフランス人女性は50代で3回目のパートナーと結婚しましたが、2人は初恋同士だったそうですよ。

結婚と妊娠、どちらが期限のあるものかと言えば、妊娠のほうですから、期限のあるものをさきに終えるという手段もあるのです。