妊娠とパートナーを切り離す方法も

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グラフ1:妻の結婚年齢別にみた、結婚持続期間別 平均出生子ども数/グラフ2:結婚年齢と生涯不妊率の関係

グラフ1は、妻の結婚年齢別にみた子どもの数の推移です。晩婚になるほど、子どもの数が減ることがわかります。グラフ2は、妻の結婚年齢別にみた生涯不妊率、つまり子どもを産まない人の割合を示しています。私の結婚年齢は36歳。このグラフを早くに見て、もっと努力するべきだったと反省しています。(データ提供:齊藤英和先生 国立成育医療研究センター 不妊診療科医長)

もっと過激なパターンとしては「妊娠」と「パートナー」を切り離すという方法です。実際に外資系で働く女性などで「アメリカの精子バンクから精子を買って、計画的に子どもを授かった」という人もいます。日本もいずれそういうニーズも増えてくると思っています。

いずれにしても、今妊娠を考えている未婚のあなたにおすすめしたいのは、すぐに行動すること。この年末、年始、ぜひパートナーがいる人はパートナーと帰省してみてください。また、パートナーがいない人は本気の「婚活宣言」をして、周りの人に「今年は絶対に結婚したいから、ぜひ誰か紹介して」と真摯にお願いしましょう。

妊活で1番いけないことは、先延ばしにすることです。妊活の序章でもある結婚についても、同じこと。まずは行動を起こすことです。

白河桃子
少子化ジャーナリスト、作家、昭和女子大女性文化研究所客員研究員、大学講師
東京生まれ、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。婚活、妊活、女子など女性たちのキーワードについて発信する。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。婚活ブームを起こす。女性のライフプラン、ライフスタイル、キャリア、男女共同参画、女性活用、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。講演、テレビ出演多数。経産省「女性が輝く社会のあり方研究会」委員。著書に『女子と就活』(中公新書ラクレ)、共著に『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』(講談社+α新書)など。最新刊『格付けしあう女たち 「女子カースト」の実態』(ポプラ新書)