データがあると事後がラクに

事故の時、あいおいニッセイ同和損保のオペレーターさんから連絡をいただいたから、自分が何をすればいいのかがわかりました。見守られていて、安心できました。事故の後、また電話をいただいて、『その後はどうなりましたか?』とフォローまでありました。ありがたいと思います。『これからの保険料ですが、事故があったので保険料が上がります』と説明を受けました。3割くらい上がりました。

でも、ドライブレコーダーのデータがなければ事故処理により多くの時間がかかると言われて、よかったと思いました。事故の場所もGPSがあるのですぐに特定できると聞きました。データがあれば相手の方との話し合いも早く済みます。示談に向けてすごく短縮できました。それに、相手の方の車は会社の車でしたからドライブレコーダーが付いていなかった。どちらか1台だけでも付いているだけで違います。事故を起こした時って動揺してるから、『場所はどこですか?』ってきかれてもとっさに答えられないんです。冬の夕方でどんどん暗くなってきたから、心細かったけれど、オペレーターさんの声とデータがあって、助かりました」

「ひと呼吸おく」ことの大切さ

彼女の話はリアルだ。いくらデジタル機器に強い人であっても、事故が起こってすぐにドラレコのデータを保険会社に自分で送るなんてことはできないと思った方がいい。事故に遭った人たちは一様に不安で心細い状況にある。てきぱきと動くことなどできないのである。

では、交通事故の真因について。

交通事故に遭わないために人が気をつけることは何なのだろうか。

野地秩嘉『交通事故を20%減らした自動車保険 あいおいニッセイ同和損保のつながる保険物語』(プレジデント社)
野地秩嘉『交通事故を20%減らした自動車保険 あいおいニッセイ同和損保のつながる保険物語』(プレジデント社)

彼女は「私はこう思います」と言った。

「事故が起こってから1年以上、経ちますが、その郵便局へ行くのはやめました。自宅から一番近い郵便局ですけれど、もう行きません。事故現場を通るのが嫌だし、そっちの方向へも行きたくありません。それくらい事故は嫌です。

私は自分の行動を考えてみたんです。事故を起こした時、自分の用事を詰め込んだ。行かなくてもいいのに、郵便局へ行こうとした。仕事が終わって、夕方になり、あたりがだんだん暗くなっていって、早く郵便局へ寄って、記帳をして、早く自宅に戻らなくちゃと思いながら運転していた。焦って用事を済ませようって気持ちだったと思います。それが事故を引き寄せたんです。

行かなくていいところに行った私が悪かった。焦って行動したことはよくなかった。

私は『ひと呼吸おく』ってことなんだと思います。行動の前に、ひと呼吸おくことができなかったから、事故が起きたんです。

スケジュールを詰め込むのはやめよう

普段の生活も焦って物事をやらないようにしていくことが事故を起こさないことにつながると思います。普段の生活のなかで、ここで30分空いたから、これをやってしまおうと、私はいつも詰め込んでいました。詰め込んで生活していたから、焦って行動するようになるんです。

生活を気ぜわしくしないこと。30分空いたからといって、何かを詰め込んだりしてはいけないと思うようになりました」

彼女が言った交通事故の真因は誰にも当てはまる。ビジネスパーソンはちょっと時間が空いたら、その間に用事を詰め込んでしまう。仕事の予定、遊びの予定でスケジュールを埋め尽くして、ちょっとした快感を得る。そのうちに予定を詰め込むことが生活そのものだと思うようになる。

そうではなく、生活のなかに、あえて「ひと呼吸おく」時間を作ること。これさえ守っていれば焦りからの交通事故はなくなると思う。