「一方的な通告」

公明党の斉藤代表から、自公連立からの離脱を告げられた後、斉藤氏の記者会見の終了を待って自民党本部で待つ記者の前に姿を見せた高市氏からは笑顔が消えていた。苛立ちとも動揺ともつかない険しい表情のまま、「一方的に連立政権の離脱を伝えられた。大変残念な結論だ」と述べた。

責められたのは、政治とカネの問題に対する姿勢であり、これまでも自民党と公明党との間で協議が続いてきた問題なのに、なぜいま結論を出さねばならないのか、協議を続けてくれないのか、そう訴えたが公明党側は聞く耳を持たなかったという説明に終始した。高市のその説明には「問題なのは、頑なな公明党の方だ」という気持ちがにじみ出ていた。