「スマホ」「パソコン」の中身まで調べられる

さらに、2024年から中国では新たな法制度が整備され、「反スパイ法」や「刑事手続法」の強化が進められました。その中でも特筆すべきは、電子機器に対する検査権限の拡大です。これにより、空港の入国審査やセキュリティーチェックの際に、スマートフォンやパソコンの中身まで詳細に調べられる事例が急増しています。

実際、地方の国際空港でも検査にかかる時間が長引く傾向があり、デバイス内の画像や文書ファイルの中に“当局にとって不適切”と判断されるものがあれば、その場で提出を求められることがあります。

特に注意すべきなのは、習近平国家主席を揶揄する“くまのプーさんの画像”や、中国で規制されている宗教・政治的な表現、さらには偶然、ダムや軍事施設が写り込んでしまった風景写真などです。こうしたものは、たとえ日本国内で保存されたものであっても、「持ち込まれた場所が中国国内である」という事実だけで、逮捕の理由になります。