過去の栄光に酔いしれた日本

なぜこんなことになってしまったのだろうか。一言で言うなら、「過去の栄光に酔い過ぎ、バブル崩壊の経験に怯え過ぎ、変化することを避けてきたから」だろう。

政府は新たな成長戦略を言うだけで実行しようとはせず、金融政策と財政政策に頼り続けた。企業は過去のやり方が正しいものと信じる一方、まだ見えぬ次のバブル崩壊に怯え国内では投資を行わずに資金を貯めこんだ。そして、まだ残っている力を海外での積極的投資に振り向けてきた。